APEX Legendsの公式大会 ALGSでも採用されるポーランドルールについて解説
「ポーランドルールって何?」
「ポーランドルールってどうもの?」
「なぜポーランドルールを嫌う人が多いのか」
ポーランドルールの意味
ポーランドルールとは、大会で優勝チームを決める際の決め方の一種で、
「一定のポイントに達したチームがチャンピオンを取れると そのチームの優勝とする」というルールのこと
正式名称は マッチポイント制 (Match Point Format) です。
Apex Legends最初の世界大会 Apex Legends Preseason Invitational
ポーランド (Poland) Kraków で2019年 秋 (9/13-9/15) 開催されました。
この大会のグランドファイナル採用されたルールがベースとなり、今のルールが出来上がった目ポーランドルールと呼ばれます。
この呼び方をするのは、日本のAPEXシーンだけです。
海外では使われず、他のバトロワでも使われない用語ですので使用する際は注意してください。
ただ、この大会より前からPUBGでも似たようなルールを採用する大会があり、物議をかもしています。
厳密には今のALGSのような地域予選をへたものではなく、招待制の大会だったので世界大会と位置付けていいかは疑問はある。ただし、世界中から有名チームをもれなく招待し、80チームを集めておりここでは世界大会としました。
Apex Legends Preseason Invitationalで起きた問題
この大会のグランドファイナルでは、50ポイント獲得したチームで最初にCHAMPIONを取ったトリオが1位というルールでした。
50ptに到達したチームと試合数
5試合 NAVI・G2・PENTA
6試合 TSM・789
7試合 Wyvern・Rogue
8試合 GamersOrigin
9試合 Gambit
10試合 Sentinels・NRG
12チームものチームが優勝する権利がある 50㌽ に到達
11試合目に TSM がチャンピオンを取って優勝しました
ただし、11試合という泥試合となりルールへの疑問点が生まれました。
また、結果的に11試合目のトータルポイントで言えばTSMが最も多かったのですが、
10試合目まではNAVI (Natus Vincere) が圧倒的、2位にWYV (Wyvern)、やっと3位がTSMというポイント状況でした。
そういった状況だったため、長期戦で疲れた視聴者もプレイヤーも誰もがTSMの優勝を喜べませんでした。
ここまで長期戦になることはめったにないですが、APEX視聴者はこの経験からポーランドルールに対し疑問と懸念を持っています。
ポーランドルール (マッチポイント制) の魅力と問題点
魅力
マッチポイントに達したチームが登場しても、そのチームがチャンピオンが取れるまで大会は続き、だんだんとマッチポイントを獲得済みのチームが増える。
なかなか優勝チームが決まらず、大会観戦が白熱しやすいことから、人気の高いルール
特に、試合の後半に残っているチームがマッチポイントを持っているとヒートアップする
問題点
・試合が長期化しやすい
イベント終了時間が読めない。
長くなり過ぎると、視聴者もだれるし、選手のパフォーマンスも低下する。
・1位の価値に疑問が生まれる
ポイント1位でも、チャンピオンを先に取られると2位になってしまうルール
ただし、これはバトロワFPSの宿命でPUBGでも問題になっています。
肯定派の意見
チャンピオン(ドン勝)を取るゲームなのだから1位とったチームが優勝すべき
否定派
キル数でも総合順位の平均でも下位が1位を取るルールはおかしい
このように、ポイント制自体も疑問があります。
順位ポイントとキルポイントの割合でゲーム性がガラッと変わってしまいます。
議論するのは自由ですが、今のルールはPUBG含めて試行錯誤されてきたものです。
その上で、結論が出ず、「彼方立てれば此方が立たぬ」という状況です。
誰もが納得するルールは難しい状況です。
それでもより良い方向にコミュニティが議論することは重要だと私は考えています。
・マッチポイントチームが狙われる
事前発生的にチーミングの様になる。バトロワゲームは、2チームから狙われると生存することがほぼ不可能になる。
今年(2022年)からは、匿名モードが実装され、キルログにはレジェンド名が表示されるようになったが、これはこれで問題がある。ランドマークがあるため、根本的なルールの問題点を解決できてはいない。
匿名モードでは、ジブラルタル3780 の様に、使用するレジェンドに4桁の乱数が表示される。
・匿名モードの問題点
プレイヤーの視線と観戦者の得られる情報に差がある。
キルログ管理も戦略性がある部分だったが、それができなくなった。ただでさえ戦略要素が少ない少人数のバトロワだったが、よりAIMゴリラ突貫ゲームになってしまった。
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