VALORANT や CS:GO などの5対5 のFPSでよく聞くKASTってどういう数値なのか?どういう計算なのかを解説します。
KASTの定義
KASTとは、Kill, Assist, Survived and was Traded の頭文字を省略したものです。
通常のキルアシ(KDA)では分からない、プレイヤーのチームへの貢献度が見れます。
海外の文献を見ると、Kill, Assist, Suvive, Trade とシンプルに表記している場合もあります。
日本人の文法マニアっぽさが出ていますが、英語圏だとwas tradedなんて言わない方が伝わりやすいです。
キルやキルに貢献したラウンドの割合を表します。
KAST 70%というと、7割のラウンドはキルに貢献しています。
残りの30%は何もせずにデスしたラウンドということになります。
無駄死にしなかったラウンドの割合とも言われます。
ゲーム内で表示されるものではなく、
競技シーンの大会運営がカウントしたり、外部のサイトが解析して算出しています。
特にトレードは、状況判断が難しいので、
KASTの数値の見方
エントリー役 や ダブルピークで、デッドしても、味方と連動して動いて、味方のキルに貢献できればスコアが上がっていきます。
プロシーンでは70%を超えるとトップ選手と言われます。
すさまじく活躍すると80%くらい行きます。
逆に言うとプロで全員VCありで連携していても、
1マップで5ラウンドくらいはショボいデスをするってことです。
普通にKDAが高いプレイヤーは、KASTも高くなるし、
チーム全体として打ち合いが負けていればどうやっても上がらない数値です。
要するに負けてるチームの選手はみんな下がるので、
この数値だけで選手の良し悪しどどうこう言うのは危険ですが。
THESPIKEなどの統計サイトで見ることのできる数値です。
例えば、
ZETA vs Leviatan (2023/2/23)
SugarZ3ro | 70.7% |
Laz | 70.7% |
crow | 63.4% |
Dep | 58.5% |
ten | 51.2% |
この試合も、sovaをつかうcrow選手のダメージ・KDA・ACSの低さが話題になりました。
でもKSATを見ると、そのデスは味方のキルのためのデスと分かります。
DFM vs Giants (2023/2/14)
Anthem | 73.0% |
Suggest | 64.9% |
xxnfri | 64.9% |
takej | 60.0% |
Reita | 56.8% |
Seoldam | 52.9% |
この試合では、Twitterや配信のコメント界隈では、
Reita選手への評価が高く、
Suggest選手は戦犯扱いされていました。
しかし、KSATの数値だけで見ると、
圧倒的にチームのためにキル・デスしてるのはサジェスト選手で、
レイタ選手はトッププロにしては低すぎる60%を切る数値です。
レイタ選手は、Sovaを使っていましたが、
最後に一人で撃ち合うことが多く数値が低くなってます。
本来はソーヴァは1人で守ったり攻めたりできるエージェントではないのですが、
ポジションローテーションで一人残って守ることが多く、
ラスト1人になるのでこういう数値になってます。
ソルダム選手はチームの連携がままならない状況で、
無理やりエントリーしていたので、KDAもKASTも低かったです。
これは彼の問題というよりチームのセットプレイの習熟度・連携の稚拙さが原因です。
NAVI vs Fnatic (2023/3/4)
この試合負けた NAVI の ANGE1 が両チーム最低の KSAT 60.0% です。
彼のようにラークして情報を取るプレイヤーは、
どうしてもソロデスするラウンドが増えます。
しかも負け試合となると、低くなります。
ただ、ラークしての情報どりはハマるとそのラウンド勝ちに導く行為です。
裏を取れて1ピックとれれば、チームはそのラウンド勝てます。
こういうプレイヤーもKSATは低くなります。
コメント