「代行ってなに?」「代行って何がいけないの?」
代行 (だいこう) の意味
代行とは、ランキング・レーティングがあるオンラインゲームにおいて、ランクマッチをより上位の実力を持つプレイヤーが代わりに行うこと。しばしば、金銭を対価に別プレイヤーにレート上げを委託することです。
英語では、acting (アクティング) といいます。
麻雀・格ゲーでは 代打ち といったりします。
受験などゲーム以外の世界でも、代行という用語は使われます。 替え玉受験・身代わり受験 なども同じ意味で使われる言葉です。
代行の歴史
以前は黙認されていた時代があります。10年ほど前のオンラインゲーム初期。LOLやFPSゲームが流行り始めた当初は、有名プレイヤーの間で代行がアルバイト感覚に横行していていました。運営も疑わしきは罰せず、黙認状態でした。現在のプロ活動している選手も行っている人もいました。今は誰もやっていないはずです。
現在は規約で明確に禁止されていて、厳しく監視されています。
以前は、アカウントの貸し借り や RMTが禁止されていただけでしたが、今はブースティング・トロールなどランクマッチの競争を不正に阻害する行為自体も取り締まられています。
悪質なルール違反が発覚するとアカウントがBANされるだけでなく、アカウント作成を禁止するなど厳しい措置が取られます。LOLやVALORANTなどのID-BANは、一般的なIPバンだけでなく、配信やSNSも監視され、アカウント作成しても直ぐに利用不可にされます。
なぜ代行が悪いのか?
・競争の公平性が損なわれる
・ランクの価値が下がる
代行が横行すると、真面目に競争してランク上位を狙う意義が失われます。
チートなどと同じで、代行も横行するとそのゲーム自体をプレイする楽しさまで損なわれていき、結果プレイヤーが減ってしまいます。
とくに、近年ではゲームが配信やプロで仕事・お金が発生する時代になっています。
昔の趣味としてのゲームで、名声だけを競うランクとは意味合いが大きく異なります。
VALORANTなど新しいタイトルは、ランクマッチの延長線上に eスポーツの競技シーンに直接つながっています。
掲示板やSNSなどで、代行業者が未だに見受けられますが、甘い誘惑に載らないようにしましょう。本当に競技シーンを目指すなら代行に手を染めたのが発覚した時点でその道が途絶えます。
代行は、依頼する側も、利用する側も厳しい処罰が待っています。
ZETA DIVISION公式発表 「夏代孝明」「takej (現:REJECT)」への処罰 (2021/10/01)
この件は、結果としては 代行ではなくアカウント貸与 と ブースティングでしたが、それでも活動自粛・減給といった厳しい処罰されます。
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