"キーボード"カテゴリーの記事一覧
-
デバイス好きが好きなネタ。キーボードのルブについて解説します。
ルブの意味
ルブとは、機械の可動部分の動きをスムーズにするために、オイルのような潤滑剤を部品の表面に塗布することです。
ゲーミングキーボードのルブ
ゲーミングキーボードの場合は、キースイッチ を分解し、中のパーツにグリスを塗ることです。
スイッチだけでなく、スタビライザーなどの稼働部にルブすることもあります。ルブに必要な道具
ルブに必要な道具です。ルブ作業は丸1日かかる作業です。
慣れてきてる人でも4時間くらいかかります。
道具をそろえることで時短できるので検討してみてくださいこのブログは、Amazonアソシエイトの「リンク作成」機能を利用しています。
・キートップを外す工具
壊さないように安全にキーキャップを取り外す工具です
樹脂のリング形状のやつと、ワイヤーがありますが、
ワイヤーの方が使いやすいです。
FILCO キープラー
安いキープラー Amazon 174円
指で引っこ抜く人もいますが、絶対やめた方がいいです。
ジャンクのゲーミングキーボードをみると
キーキャップの十字が割れているものが非常に多いです。
指でやるどうしても斜めに負荷がかかるので、キーキャップが割れやすくなります。
メルカリなどで買うと
キートップが割れているのを隠して出品する人もいるので
注意してください。・グリース
固形/ジェル状/クリーム状のものと、液体の物があります。
GPL105 GPL205
一番よく使われるもの、GPL105とGPL205 です。 105が スプリングや中央に使う液体状 205が サイドレールに使うジェル状のもの
Grorius G-Lube
個人的にはグロリアスの方が扱いやすいです。
グロリアス(Glorious) G-Lubeスイッチ潤滑剤 10gグリス上のやつは粘度が高いので、絶対に塗りすぎない。
筆の先が軽くしめるくらいで十分です。タミヤ セラグリス
TAMIYA セラグリス正直これで十分です。キーボードスイッチ専用のグリスを試しましたが、とても高いとかんじました。タミヤなら400円以下で買えます。
・スイッチオープナー
メーカーごとにしっかり対応商品を買ってください。
スイッチの分解はかなり固いです。 予算に余裕があるならペンチ形状のものがおすすめです。Gateron/Cherry/Kailh スイッチオープナー
スイッチオープナースイッチ分解するだけで1時間以上かかります。これがあるとかなり時短できます
安いタイプもあり、これでも作業できます
ス イッチオープナーセット
A.JAZZ スイッチオープナー小さいアルミの箱は、押し付ける力が必要で、指がすごく疲れるし、
バネがどっかに吹っ飛んでいくので丁寧に扱ってください。
無理やりやると爪が折れて終わります。WootingならKailh製です
・細い筆・マイクロアプリケーター
100本入りφ1.0mm マイクロアプリケーター/マイクロブラシタッパー
部品ごとに入れておくケースです。
100均のタッパーで十分です
大きすぎると扱いにくいので小さめの物が沢山あると便利
ジップロックの袋でもいい
プラスチックケース24個セット 95x95x28mmただし スプリングだけは取り扱い注意
別途、注意点を解説してます。
・バネの保管はバラバラに失敗しないコツ
本当にちょっとだけ塗ることです。
グリスの塗りすぎ厳禁
塗りすぎた場合、逆に動きが悪くなります。
塗りすぎたグリスを掃除するのは、めちゃくちゃ面倒です。
バネをまとめない
キーボードのスイッチ全部で70個~110個、まとめて作業するととても早く楽です ただし、バネの扱いだけは注意してください
必ず1つずつばらばらに保管してくださいこういうケースが無いと酷いことになるので、ホーザンのケースがおすすめです
HOZAN パーツケース/小物入れ
ホーザン(HOZAN) 小物入れ パーツケース 144小間 B-50-GG
ホーザン(HOZAN) 小物入れ パーツケース 96小間 B-50-EG
ホーザン(HOZAN) 小物入れ パーツケース 72小間 B-10-CCフルサイズキーボードなら 144コマあると便利、
テンキーレスなら96個まで十分。
主流の60%サイズなら、60キー前後なので72コマあれば十分。
Wooting 60HE+は61個です。スプリングを軽量に変えるとき、
新しいバネは袋に入っているので、
絡まりまくっててキレそうになると思います。
根気よく解いてくださいバネをまとめて1つの容器に入れてしまうと、絡まります。
絡まったバネを1つ1つ丁寧に外していくのは手間です。
楽しようとして手間が増えたら意味がありません。
それだけでなく、絡まったスプリングを無理に引っ張ると伸びて壊れてしまいます
交換用のスイッチ
スイッチを開けるとき、慣れていても爪を折ってしまったりします。
可能なら作業する前から予備のスイッチを準備しておくことをお勧めします。
・掃除道具
潤滑剤をつけすぎた場合や、古いキーボードのスイッチを流用する場合です。
古いスイッチは摩耗してるので、あんまりルブしても改善しないこともあります。スイッチがぐらついてる場合は交換すべきで、
それを知るためにも必要なのですが。超音波洗浄機があると便利です。
スプレー式のパーツクリーナーは絶対に直接吹きかけないでください。
直接吹くとパーツ吹き飛んで紛失します。
トレイにとって筆や綿棒で掃除したり、
キムワイプに吹き付けてからやってください。 -
今やFPSでは必須となっているラピッドトリガー。
ゲーミングキーボードの新しい機能を、まだ未体験の人、ゲーミングキーボードをこれから選定する人向けに解説します。キーボードは離す速度が超重要
私も最初はかなり間違っていました。
以前は、押す速度が重要と考え、
ロープロファイルスイッチで、アクチュレーションを浅く設定が強い
と考えていました。
実際にラピッドトリガー搭載のキーボードを色々と使って見たら
大きな差がありました。
この投稿は、私の実体験に基づく解説と情報共有です。前提の解説:FPSゲームのWSADによる方向入力/移動
まず前提として、FPSの移動キーの入力を解説します。
前:W、後:S、左:A、右:D
斜めに移動する場合は 左右 と 前後のどちらかを組み合わせます。この入力は全てのFPSゲームの基本です
反対方向に入力すると打ち消し になります。
WとSの両方を押すと、前後方向の移動は無くなります。
AとDの両方を押すと、左右方向の移動が無くなります。VALORANTの場合
AIM以前にストッピングが重要です。
ストッピングができていないと どれだけカーソルが合っていても、レティクル通りに弾が飛びません。VALORANTには、ストッピングのやり方がいくつかあります。
・逆キー入力
・離し入力
・逆キー+離し
ラピッドトリガーは、離し入力が超早い機能です。
ただ、ストッピングには左右(AD)同時押しでもできます。
だから押す速度が早ければ何とかなるって間違っていました。人間の指は 押す方が早く(握る動作・握りこむグーの動作)
離す動作(手をパーにする動作)の方が遅いです。
だから、押す速度を重視するという考えでした。オペレータのAIMなら これで正しいのですが
Valorantにはショルダーピークがあります。
フェイントにも 逆キー+離し がとても重要です。つまり、離す行為はストッピングだけなら、同時押しがある
ラピッドトリガーは、離しでストッピングしている人以外は関係ないって考えが間違いでした。逆キー同時押ししてても、その後に大きく影響します。
初段を外した場合、素早く遮蔽に戻る必要があります。
その場合は、どちらかのキーを離す必要があります。
左右動作、前後動作でフェイントするときも離しが重要です。次にValorant以外のFPSゲームです。
私が良く遊ぶ APEX、タルコフ、RUSTについてストッピングが重要でない他のFPSでも ラピッドトリガー は強力です。
むしろ、レレレ や ジグザグに走る動作の方が、
離す速度の速いラピトリキーボードが強いと私は感じています。RUST や タルコフの場合
RUST・タルコフでは、Wキーを押しっぱなしで AとDを切り換えるジグザグ走りが超重要です。
これもAとDを切り換える際に、逆キーをしっかり離さなくてはなりません。APEX Legendの場合
APEXをキーボードマウスでやる場合も同じです。
レレレ動作するときに逆キーを離すためにラピッドトリガーは必須
ラピッドトリガーは、ほとんど全てのFPSに置いて重要です。理由は、押す速度と同じレベルで離さないと最大パフォーマンスが出ない
人間の指・手は押す方が優先です。
つまりデバイスの機能的には押すのより離す方をサポートしてくれる方が重要でした
こう考えるとWootingのスプリングが重いのも理解できるとおもいますルブしたり、スプリングを軽くしたりしましたが、
疲労などを考慮しなければ、
強いバネで指の離す動作をサポートしてくれる方が重要です。
ただ、重いバネに慣れると、タイピングで軽いバネのキーボードが使いにくくなりますが(汗) -
今やFPSゲーマーにとって必須となったキーボードの機能「ラピッドトリガー」。各社から沢山でているので、購入の際にすこしでも参考にしてもらえたら嬉しいです
ラピットトリガー機能ゲーミングキーボード比較
自分が持っているものを中心に紹介します。
最初に言っておくと、ラピッドトリガーキーボードは、ソフトウェアが超重要です。
色々買って見て、Wootingの凄さを改めて感じました
このブログは、Amazonの広告リンクを含みます。Wooting 60HE+
小規模の組織で運営されているため、受注生産。
正規代理店が無く、公式ストアで注文するか、
保障がない転売品を買うしかない。
公式ストアで1か月~2か月待つ送料込みで3万円強
Amazon出品の輸入業者 4万円強
・0.1mm~4.0mm 0.1mm刻み
・バネは50g圧 押しはじめ40cN、押し終わり60cN・アナログ入力ゲームモードがある。これはRazerとWootingだけ。
3Dゲームをキーボードで快適に遊べる。パッドのアナログスティックのように、押しこみの深さ
で強弱が付けられる。
つまり360度の方向入力が可能。
普通のキーボードはWASDの4方向+斜めの8つのみ。
よくある誤解
Amazonは転売で公式の倍するみたいなことを言う人がいます。
いまAmazonに出品している輸入業者はそこまで悪質ではありません。
中間マージン、手数料くらいしか利益出てません。
Wooting公式価格 25,900円+送料 3,300円/4,200円/6,500円。合計で 29,200~32,400円
Amazon出品 42,300円 送料込み
保障が無いと書きましたが、Amazonは出品者に30日以内は返品理由にかかわらず返品対応できます。
また執筆時点 (2/19) で、次のロットは 2/27に発送拠点に在庫補充、3300円の安い送料を選択すると、そこから日本に着くまで 14日~30日かかります。つまり、今注文しても1か月~1か月半後です。お金の価値は人それぞれですが、今の輸入業者は倍もマージン取ってませんし、到着ラグを考えるとAmazonで買うのも、悪い選択肢ではないです。
DrunkDeer G65
最安のラピッドトリガー搭載ゲーミングキーボード。17,100円
黒 Amazonリンク
黒2 Amazonリンク
黒3 Amazonリンク
黒4 Amazonリンク
グレー Amazonリンク
白 Amazonリンク・名前の通り65%サイズのキーボード
・英語配列のみ
・カラーバリエーションが豊富
・アクチュエーションポイント、0.2mmから3.8mmまでのカスタム作動が可能。調整可能な精度は0.1mm、リセットポイントは0.1mmから3.6mm
・初期のスプリングは初動30g-底60g
可動はじめが軽く、バネが縮むにつれて跳ね返りが強くなる仕様
使用感はWootingと同様で重め
若干最初がかるい。Wootingはずっと重い
スプリングは売っているので頑張れば変えられる。DrunkDeerを使った感想
多くの人が言っているように、底打ち音・ノイズが気になる
コンコン・カツカツと響くようになる
底打ち音については、改善されています。私が持っているのは初期生産の物
今は吸音フォームが追加されたとのことボディーが若干高めで、角度も最初からついている。
好みが分かれる。
傾斜のついていないフラットなキーボードに慣れていると使いにくいDrunkDeer A75
19,000円と最安ラピトリキーボード
G65とほぼ同じ。サイズとキー配置の違い。黒 Amazonリンク
黒2 Amazonリンク
グレー Amazonリンク
白 Amazonリンク
白2 Amazonリンクテンキーレスで、かなり省スペース。
ただ、Wootingと比べると製造品質も雑だし、ソフトウェアの品質が段違い。カタログスペックだけでなく、ソフトだけでも1万以上の差があるとおもう。
正直、同じ価格帯なら エレコム VK600A か Razer Huntsman の方が、ソフトも品質もよく、サポートも充実していて、値段も大きく変わらないのでお勧め。
東プレ REALFORCE GX1
日本語91キー 30g押下圧 Amazonリンク
日本語91キー 45g押下圧 Amazonリンク
英語87キー 30g押下圧 Amazonリンク
英語87キー 30g押下圧 Amazonリンク
・価格 33,000円
・Dual-APC オン位置を30段階 0.1mm~3.0mm 0.1mm単位、リリース・オフ位置も0.1mm単位
軽いバネが好きな人は、これ1択です。わざわざ Wooting や DrunkDeerのような重いバネスイッチのキーボードを買って、スイッチ全バラして、バネ交換するくらいなら、33,000円で 30g圧のリアフォGX1を買った方が遥かに有意義に時間を使って、お金も結果的に節約できます。
私は、東プレ REALFORCE信者です
初代REALFORCE 、R2、R3、GX1と使っていますが、東プレのサポートは段違いです。
知人には10年以上 初代のリアフォを使っている人もいます。それくらい壊れにくいキーボードです。
私は扱いが雑で飲み物をこぼしたりして、2回ほど修理に出しています。保障期間も終わっていて、有償でしたが、新品買うよりずっと安く修理できました。基盤交換で5,000円前後。保証期間外の有償修理でも迅速に対応してくれます。
他のメーカーではあり得ないです。
同じように信者となっているLogicoolGは、保障期間ならすぐに新品交換してくれるメーカーです。ただし、修理ではないので保証期間が切れた場合、有償修理は出来ず新品を買うのと同じ値段になります。ロジクールも神サポートの企業です。ただ、キーボードは時代遅れ感があります。SteelSeries APEX Pro TKL
テンキーレス Apex Pro TKL 英語配列 ワイヤレス Amazonリンク
テンキーレス Apex Pro TKL 日本語配列 Amazonリンク
テンキーレス Apex Pro TKL 英語配列 Amazonリンク
60%サイズ Apex Pro Mini ワイヤレス 日本語 Amazonリンク
60%サイズ Apex Pro Mini ワイヤレス 英語 Amazonリンク
60%サイズ Apex Pro Mini 有線 日本語 Amazonリンク
60%サイズ Apex Pro Mini 有線 英語 Amazonリンク
フルサイズ Apex Pro 有線 日本語 Amazonリンク
フルサイズ Apex Pro 有線 英語 Amazonリンク
最短0.1㎜から4.0㎜まで、0.1㎜単位で調整可能
Wootingが流行する前の最強キーボード
ソフトウェア更新でラピッドトリガー機能を追加した
ただし、ファームウェアアップデートで、初期ロットではトラブルが多かった。
ネットで買う場合は、注意。在庫品などで製造年月日が古いものだと今でもトラブルが起きる。
スイッチは壊れていないのに、チャタリングのような状態になったり、反応しなくなったり。
かつてはトップのゲーミングデバイスメーカーだったが、近年はキーボードのみ。その主力商品がWootingのラピッドトリガーの大流行。慌てて対応したが、そのせいで不具合が多くなった。今は信用を回復する最中
・アルミボディ。3万弱とWootingより安いが、使っている部品や作りは良い。
・1つのキーに2つのアクションを設定可能
Razer Huntsman シリーズ
フルサイズキーボード V3 JP配列 Amazonリンク
フルサイズキーボード V3 US配列 Amazonリンク
テンキーレス V3 Pro JP配列 Amazonリンク
テンキーレス V3 Pro US配列 Amazonリンク
60%サイズ V3 Pro Mini JP配列 Amazonリンク
60%サイズ V3 Pro Mini US配列 Amazonリンク
ラインナップがとにかく豊富。60%サイズで日本語配列って誰が使うんだってくらいマイナーなものまである。
・アナログ入力。ゲームパットのアナログスティックと同様に360度の加速度入力を可能にする。これができるのは現時点ではWootingとRazerだけ。レースゲームなどで全方位入力できる。釈迦さんなど3Dゲームをキーボードでやる人は多いが、普通は8方向しか入力できない。前後左右+斜め45度刻み。
・押下圧40g。Wootingとの差別化もできている。
・価格もWootingと同等、60%サイズは3万前後
・1.5mm~3.6mmの範囲において0.1mm、
アクチュエーションポイントの設定範囲が狭いのがネック
キーボードでは遅れていた印象だったレイザーがついに覇権をとるかも?
Razer Tartarus Pro
左手デバイスだが、オプティカルスイッチ搭載で、
Hutsmanと同様のラピッドトリガー機能がある。Elecom V custom VK600A
・最安に近い22,980円
白と黒2色展開
エレコム V custom VK600A ホワイト Amazonリンク
エレコム V custom VK600A ブラック Amazonリンク
・最短0.1mmから3.8mmまで0.1mm単位で設定
・設定ソフトも使いやすい。日本語対応・バネはDrunkDeerと同じ
初動が軽く、奥まで押すと重く跳ね返りが強くなるもの。
65%サイズの英字のみ
保障やサポートを考えると、
同じ価格帯のDrunkDeerよりエレコム VK600Aの方がおすすめ
DrunkDeer出来になる底打ち音の響きは無い。
若干スペースキーはスタビのカチャカチャ音がする。ただ、これはほとんどどのキーボードでも同じ。
コスパが一番いい他にもラピッドトリガー搭載のキーボードが出ていますが、
知名度があるメーカーでないと保障が心配だったので有名メーカーの物だけにしています。今までのメカニカルキーボードと異なり、磁気センサーはソフトウェアが超重要です。
Wootingは少人数でも優秀なエンジニアが開発し、入念なテストを行っていますが、
それ以外の中小メーカーのソフトははっきりトラブルが多いです。
色々使って見て、どれもちゃんと設定できれば FPSの競技力では差がないです。
ただし、ソフトウェアの使いやすさは段違いです。
特にWooting・REALFROCE・VK600A の3つはおすすめできます。
個人的に重いバネだと長時間プレイ(タルコフやRUST)で疲れるので、GX1が一番快適です。なので、ここでは Razer、東プレ、エレコムを中心に紹介しました。
SteelSeriesも大きなデバイスメーカーですが、
それでもラピッドトリガーのソフトウェアでトラブルを起こしてしまいました。 -
ゲーミングキーボードで、必須機能となりつつある「ラピッドトリガー」について、言葉の意味と定義を詳しく解説します。
ラピッドトリガーの意味
ラピッドトリガーとは、キー入力とキーリリースの遅延させる2番目の要素を取り除く機能です。ラピッドトリガーは、動的にアクチュエーションポイントとリリースポイントを設定できます。
固定されたリセットポイント・接点を通過する必要が無く、キーを押し・戻す動作のどこでも連続してON/OFF出来る機構です。
ラピッドトリガーを定義する上で重要なのは、接点がなく、押下距離と戻る距離で動作することです。他ブログでは、簡単にキーボード入力を高速にする仕組みと解説されていますが、
あまりにアバウトなので正しく解説しました。
Wooting60HE原文Rapid trigger
Eliminate the second slowest element in input latency; return key press travel before key deactivation. Rapid Trigger dynamically changes the actuation and deactivation point. Your keys will activate when you intend to press them and deactivate when you intend to let go.
You can repeat a key press mid motion without needing to surpass a fixed reset or actuation point for rapid presses.
「ラピトリ」と略す人もいます。
Wooting 60HE
ラピッドトリガーを市販した最初の機種で、今でも人気のある機種
・Amazon
・Wooting公式サイト
Wootingは良心的な企業ですし、60HEはFPSゲーマーにとってベターな選択肢です。
しかし、日本人の私たちにとっては色々と問題があります。Wootingの欠点
Wootingは、オランダの3人のゲーマーが作り、今は5人で運用している企業です。
小規模の組織で運営されているため、在庫なしの受注生産のビジネスモデルです。
なので、欲しくても注文から2か月近く手に入るまでかかります。日本語配列が無い。配置パターンも少ない。
基本的に60%サイズの英字のみです。
テンキーレスやフルサイズも試作中です。
でも、日本語配置は作られることはないでしょう。
それとゲーム専用なので、初期のバネが強すぎる(約50g押下圧)Wootingの優位性は過去の物
今は各社がラピッドトリガー搭載のゲーミングキーボードを発表してます。
日本に正規代理店がないWootingは、優位性がほぼ無いですREALFORCE GX1
英語・日本語どちらもあるし、バネも30g と 45gが選べる。在庫も豊富
リアルフォースでは、ラピッドトリガーとは言わず、
dual-APCの中の、Dynamic ACP という名称です。
コスパを求めるなら DrunkDeerDrunkDeer A75
こちらはテンキーレスで、配置もよく考えられた キーボードです。しかも価格も 19,000円と激安
DrunkDeer A65
個人的には A75の方がおすすめだが、65%サイズが欲しい人はこっちもあり。17,100円。ラピッドトリガー搭載では最安
-
メカニカルキーボードのスイッチの性能で重要なアクチュエーションポイントについて説明します。また関連技術についても説明します。「ラピッドトリガー」「ACP」
アクチュエーションポイントの意味
アクチュエーションポイント(Actuation point)キーを押し下げてスイッチがONになるポイントです。
日本語だと、「作動点」「作用点」「接点」などと呼びます。ONになるまでの押し下げ距離で表記され標準的なメカニカルでは2.0mm程の位置にあります。
一般的に初期状態からONまでの距離ですが、キーボードのメカニカルスイッチには、リリースポイントも特徴があります。
基本的にはアクチュエーションポイントと同じ位置の場合が多いですが、リリース用の接点を別に作っているスイッチも存在し、戻りの意識が変わるため、連打するような操作の時のフィーリングに関わります。
最近だと、アクチュエーションポイントを設定ソフトで変更できるモデルが出てきています。
更新履歴:
2024/2/16 情報を最新化。特にラピットトリガー関連。誤記修正
2021/10/31 REALFORCE R3が発売されたので追記
2021/10/26 初投稿このブログは、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの広告リンクを含みます。
東プレ REALFORCE R2、REALFORCE R3のAPCシステム
オフィス用キーボードながら、高い耐久性、静音性、反応の良さから多くのゲーマー・配信者から愛されるリアフォ。それの最新機 R3はFPSゲームでも使えるスペックです。
APC(アクチュエーションポイントチェンジャー)
APCとは、アクチュエーションポイントチェンジャー (Actuation Point Changer)の略で
アクチュレーションポイントの設定変更で4段階に変更できる機能です。画像引用「Amazon 東プレ REALFROCE R3」ページ
リアフォR2の一部 と リアフォR3 全機種に搭載されています。
R3は4段階で設定可能、4段階 0.8mm、1.5mm、2.2mm、3.0mm
R2は3段階で設定可能、4段階 1.5mm、2.2mm、3.0mm(旧モデル)REALFORCE R3
ラピッドトリガーが今のゲーミングキーボードでは標準になり、
リアルフォースR3をゲームで使う人は減りました。私も、ゲームでは GX1 を新たに買い足して使っています。
ただし、プログラミングやタイピングするのにはいまだに最強のキーボードです。
このブログも リアフォR3で書いています。
Amazon 楽天(REALFROCE公式ストア)
Yahooは公式ストアではないので非掲載
押下圧(スプリングの強さ)3パターン、30g・45g・キー位置によってカスタムされた偏荷重
とにかく軽いタイプ感が特徴で長時間タイピングしても疲れません。フルサイズ(112キー)、テンキーレス(91キー) があるのもうれしい。私はテンキーレス派です。
Wooting 60HE ラピッドトリガー
2021年末ごろから話題になり、2022年から最強キーボード
これに搭載されているアクチュレーションを設定する機能が「ラピッドトリガー」
今ではゲーミングキーボードに必要不可欠
画像引用「Amazon Wooting60HE」ラピッドトリガー (Rapid Trigger)
Wootingのラピッドトリガー機能は、
・0.1mmから4.0mmまでアクチュレーションを変更可能
・キーごと全てに独自設定可能
・リリースポイント
・オンボードメモリに設定を保存(オフライン大会 プロ用)今ではほとんどのゲーミングキーボードメーカーがこれと同等の機能を搭載している。
Logicoolだけが導入が遅れていて、LogicoolG信者だった私もついに鞍替えしました。東プレ REALFROCE GX1
私はWooting60HEも買いましたが、今はこっちを使っています。
画像引用「Amazon 東プレ REALFROCE GX1」
楽天(REALFROCE公式ストア)
Yahooは公式ストアではないので非掲載
dual-APC搭載
ほぼラピッドトリガーです。ただ、接点変更キーボードの先駆けとして、ACPって名前を残したんだと思います。
Dualは、アクチュエーションだけでなく、リリースも変えられる。押す・戻りの双方向いう意味です。GX1がWootingより優れている点
バネが軽い。Wootingは 40cN~60cN(50g押下圧)とかなり強いバネが使われています。
0.1mm単位で浅く設定すれば使えないことも無いのですが、
30g押下圧の軽いバネに慣れている私は Wootingだと疲れるので、GX1を使ってますもう1つの理由が、キー配置です。
Wooting60HEは、60%サイズキーボード。ミニサイズって言われるやつです。
これにはファンクションキーが無く、機能キーと一緒に数字を押す必要があります。
これは LOLやMMOなどF1~F12に機能が割り振られているゲームをやる際にとても不便です。
Valorantだけやってる人は問題ないでしょう。SteelSeries APEX Pro TKL の Omniスイッチ
キーボード個別に接点を変更できる。
最短 0.4mm 〜 最大3.6mmの間で、10段階に設定できます。今は、Wootingのラピッドトリガーと同レベルで設定可能です。SteelSeries Apex Pro
Amazon 楽天(SteelSeries公式ストア) Yahoo(家電量販店)
Yahooショッピングは、公式ストアは無いがパソコン工房・イイヤマ・K’s電気、コジマなど家電量販店、大手パソコンショップが出品していて、保障もあるのでリンクを掲載。SteelSeriesのOmniスイッチもWootingより前からある、アクチュエーション変更できるキーボードです。
設定幅もソフトが改善されて、Wooting60HEと同じになってます。
これの最大のメリットは、無線接続できるモデルがあること私も使っていた時がありましたが、ドライバーの更新などでトラブルが多く使うのをやめてしまいました。新しいロットなら最初からラピトリ対応しているので問題ありません。