"FPS用語解説"カテゴリーの記事一覧
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FPSで使われる「ピーク」の意味。正しいスペル。ドライピーク、ジャンプピーク、ショルダーピーク、ドンピなどの関連用語も解説します。
FPSゲームのピークって何?
ピークとは、壁や樹木などの遮蔽物から顔や体を出して覗き込むことです。
一瞬だけ覗いて、遮蔽物に再び体を隠す一連の動作をピークという事も多いです。
どうしてピークを行うの?
ピークの目的は大きく2つ
「索敵、クリアリング」と「フェイント」です。ピークは、FPSゲームの基本的な キャラコン ですが、打ち合いの駆け引き・読み合いで重要となる、奥が深いテクニックです。
ピークを使っての索敵とクリアリング
遮蔽物から一瞬だけ体を出して索敵するので、比較的安全に敵の位置を目視できます。
敵がいるか分からない場所でもピークを使って、リスクを避けたクリアリングが行えます。
ピークを使ったフェイント
ボルトアクションのSR同士の打ち合いでは、先に撃って外すとリロード時間などがあり、2発目は直ぐ打てません。つまり敵が有利なターンになります。ピークで敵のミスを誘う駆け引きができます。
ゲーム毎にピークを使いこなそう
ピークは、沢山種類があり、ゲームタイトル毎に特徴が異なります。
ピークのキャラコン一つとっても、多種多様です。
VALORANTでは、ジャンプピークを多用します。
EFT (タルコフ) では、ジャンプピーク使う場面はほとんど無いです。
ジャンプの隙や、音を出す事のデメリットと、敵の位置が分かることのメリットのバランスがゲームごとで大きく異なるからです。
先の例だと、VALORANTは 味方のカバー と スキル があるので、敵の位置を先に知る事で有利に戦えます。
逆に ハイド が強いタルコフでは、なるべく位置を偽装するため 音を出さな様にピークをしない方が有利です。索敵はドライピークのみで、ジャンプピークは行いません。お互いの場所が分かってるなら、ピークはフェイントとして使えます。
peak じゃないよ peek だよ
FPSの解説サイトを見ると、ピークを PEAK と書いている記事が多いです。
これは間違いです。
peak は「山の頂上」や「(グラフなどの)頂点」「最高潮」といった意味の単語(名詞)です。
意味が通りません。
peek が正しい綴りです。意味は「素早く、ばれないように覗き見る」という意味の動詞です。
peek-a-boo (ピーカブー)という言葉に 馴染みがある人も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんをあやす時の「いないいないばぁ」のことです。
マイク・タイソンの攻防一体の構え・ファイトスタイルとして、ピーカブースタイルって言葉なら聞いたことある人いるでしょうか。
週刊少年マガジンの「はじめの一歩」でも有名ですね。
FPSの ピーク は PEEK です。
正しく覚えてくれる人が、一人でも増えたら私は嬉しいです。
ピーク関連用語
オーバーピーク ( over peek )
大きく壁から離れるピークの事です。お互い位置が把握できている撃ち合いで、相手の 置きエイム やヒットストップをずらす目的があります。飛び出し距離の長さとスピードをフェイントに使い、敵は追いエイム、こっちは 決め打ち気味に置きエイム で有利に撃ちあえます。飛び出し有利と言われるゲームで重要な駆け引きです。
逆に距離の短いピークは「ベイビーピーク(baby peek)」といいます。
ベイビーピーク ( baby peek )
「オーバーピーク(over peek)」と逆です。短い距離のピークを指します。通常のピークの事ですが、オーバーピークを使った駆け引きを表現するためベイビーと付けて区別してます。
短い距離・短い時間の飛び出しを、ショートピーク (short peek) というプレイヤー や キャスターもまれ
同じような意味で使われる用語 ジグルピーク については、やり方・目的・語源などを詳しく解説しました。
関連記事:FPS用語 ジグルピーク (Jiggle Peek) のやり方と目的ドライピーク ( dry peek )
音を出さない様にピークすることです。フェイントではなく、索敵を目的としたピークです。
ショルダーピーク ( shoulder peek )、エルボーピーク(elbow peek)
肩や足先、肘だけを出すピークです。ショルダーピークする側の視界は狭く、索敵には使えません。フェイント目的のテクニックです。相手がSRの場合、頭を出すと1発でデッドしてしまいます。弾1発で死なない部位を遮蔽物から一瞬見せて、相手の誤射を誘い出します。
ジャンプピーク ( jump peek )
通常の横移動(斜め移動)だけでなく、覗く直前にジャンプし、敵のヒットストップをずらして安全に索敵・クリアリングするテクニックです。
ジャンプピークのことを ジャンピ と省略して呼ぶ人も多いです。Wピーク、ダブルピーク
仲間と二人でタイミングを合わせて、ピークすること
敵がいたときに有利に撃ち合える。最悪でも1-1トレードで、相手のポジションを奪える。
近年のチームゲームでは必修テクニックドンピ(Don't peek、ドントピーク)
VCなどで味方と連携する場合に使われます。「顔を出さないで」って言う意味です。カバーするプレイヤーが向かってる最中などに、味方が1人で突っ込んで死ぬのを避けるために使います。「相手の注意があるから今は危険だ」とか「一人は危険だ」とか「カバーするから少し待って」といった意味で気軽に使われます。
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スニークの意味
sneak(スニーク)とは、「こそこそ入る」「こっそり近づく」と言う意味です。
スニーカーは、sneakerと書きます。ゴム底の運動靴 のことです。「こそこそしてる人」と言う意味もあります。
というか、こっちの意味が先で、足音のしないゴム底靴をスニーカーって呼ぶようになったんだと思う。
マイクラなど、FPSゲーム以外のゲームでも使われる言葉です。FPSゲームのスニーク
足音を消して移動する。足音を少なくして移動する方法です。
多くのFPSゲームでは、しゃがみキーを押しながら、WSADで移動することでスニークできます。
マイクラのスニークもFPSと同じで、「Shift」キーを押しながら、移動キーを押して、忍び歩きできます。その際、キャラクターは屈んだ様な耐性になっています。
FPSゲームでは、足音で索敵するので、スニークは非常に重要なテクニックです。相手にばれないように近づき一方的に撃ち始めることもできますし、位置バレしてもスニークを使って位置をずらしてフェイントすることも可能になります。
ゲームジャンルのスニーキング (sneaking)
「sneaking」は、「忍び歩き」と言う意味ですが、
「ステルスアクションゲーム」のことを スニーキング (sneaking) と呼ぶこともあります。
代表的なステルスゲームは「メタルギアソリッド」シリーズなどがあります。
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FPSの「リーン」の意味を解説。その後、リーンの使い方やメリット・デメリット。特殊な使い方も紹介
リーンの意味と基本的な使い方
FPSでのリーンとは、遮蔽物に隠れている状態から、上半身を左右に傾けることです。
上体を傾けて、壁などの遮蔽物から頭だけを出して、索敵したり、銃を撃ったりする動作を指します。
一般的なデフォルトキーバインドだと、「Q」が左に傾き顔を出す「左リーン」、「E」が右に傾いて顔を出す「右リーン」
リーン(Lean)のメリット・デメリット
遮蔽物を使ってリーンすることで、敵から見える体の面積が小さくなります。
敵からは、頭と銃口だけしが見えないので、有利に撃ち合うことが出来ます。
ただし、頭を打たれると(ヘッドショット)1発でデッドするゲームが多いです。
リーン場所とリーンタイミングを読まれると、逆に1発で負ける弱い行動にもなり得ます
リーンの特殊な使い方
APEX Legendでは、接近戦が多く、近づいてSMGやショットガンでレレレ撃ちします。
レレレ撃ちは基本左右(AキーとDキー)とマウスでのAIMで行いますが、
レレレ撃ちしながら、更に左右のリーンを加えることで、より相手のエイムを狂わせることが出来ます。
クイックリーンについて
R6S(レインボーシックスシージ)特有のテクニックで、
本来のリーン方向と逆リーンしてから、リーン方向の移動キーとリーンキーを同時に押すことで、素早くリーンするテクニックです。
Qで左リーンを一瞬して、Dの右移動とEの右リーンを入力し、一瞬で右にリーンできます。
これと似た動作が他のゲームでも行え、単に素早い左右のリーン入力もクイックリーンと呼ばれます。
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FPSゲームで必須テクニック「置きエイム」の解説
置きエイムとは、敵が出て来そうな場所に照準(レティクル)を合わせておくことです。
置きエイムを、プリエイム (pre aim) という呼ぶ人も多いです。
敵の現時点の位置から動きをイメージして、
敵の入ってくる場所を限定し、エイムを合わせておきます。先に敵がいることを感知できたのであれば、この置きエイムが非常に有効になります。敵がいることが足音や銃撃音などでわかっていて、
自分の視界が届かない場所から自分の視界の中に敵が入ってくる可能性が高い場合に、
敵の動きを予測して先手をとるために使用する、という時に効果的なテクニックです。
SRなど1発で倒せる銃の置きエイムはより強力です
VALORANTのオペレーターは、花形シーンですね
置きエイムの弱点(飛び出し有利)
最近のFPSは、飛び出し有利のゲームが多いです。
息をひそめて ハイド するプレイヤーよりも、動いて敵と打ち合うことを推奨してます。
ゲームの醍醐味として、打ち合う楽しさを味わえるように、ゲームをデザイン・調整するからです。
競技シーンで全員が足音消してハイドして、
1発しか打たないで終わるゲーム性だったら、
やってる方もつまらないし、見てる方も盛り上がれません。
両者で位置が把握できている打ち合いでは、
飛び出す側はフェイントも使えるし、飛び出す距離や、リーンの有無で、置きエイムする側の照準位置をずらすことが出来ます。
置きエイム側は、エイムを置いているメリットがなくなり、
標準機を覗いたまま 追いエイム・フリック撃ち することになります。
対して動く側は、
飛び出して 決め打ちすることで、敵より早く撃ちだせるので、有利です。
最悪でも5分以上と言う状況が多いのが飛び出し有利の理屈です。
ただし、圧倒的有利という訳で無く、
飛び出す動作中に、敵が反応し フリックエイム でやられることもあります。どうしても飛び出す側の方が移動分遅れるので、待つ側が強力なエイムと反応速度があると、飛び出す側が負けます。
置きエイムが強いのは、
一方的に敵の位置を補足していて、
敵に置きエイムがばれていない場合です。
決め打ちとは、
敵がそこに居るものとして、銃を撃ちながら飛び出す戦術です。
基本的には、腰撃ち がメインのテクニックです。